寒いとか言ってる場合じゃない
ひと月放置した塩カルを少しでも落としたかった
ゆっくりとバイクをひきだす
グギギとなる右手をかばいながら車体を体にあずけ取り回す
メンテナンススタンドを上げるとき 向こう側へ倒すのを覚悟した
サイレンサーの白錆は取れない
エキパイの赤錆は取れたけど一部は根が深い
チェーンとスプロケはがんばってみたけど諦めた
右側のペグは曲がり シュラウドは割れていた
他にもいろいろ
少しだけでもなんとかしてあげたい
思い通りに体は動かず中途半端なことしかできない自分を不甲斐なく思う
朝から風がぴゅーぴゅー吹く曇りの日
ひとときの夕陽は部屋の奥までまぶしく照らしていた