物心ついてから高校卒業まで 一度も坊主にしたことはかった
そんな僕も高校を卒業してからは ほぼ坊主で過ごしてきた
刈るのが面倒でしばらく伸ばしたことはあったが
それでもなんだかんだ坊主だ
坊主は 何より楽 バリカンで刈っておしまいだ
暑い日のツーリング中 頭から水をかぶったってへっちゃら すぐ乾くんだ
ほぼ機能重視で坊主にしていた
ある日 「髪伸ばしてみたら」彼女が言った
そのとき僕がなんて答えたかは忘れたが
伸ばす気なんてまったくなかった
ここ数ヶ月髪を刈っていない
坊主の状態から手つかずのまま 伸びた髪 かなり鬱陶しい
ヘルメットをとると 襟足がクルンとなってて パックマンの敵みたいだ
仕事もあるし そろそろ坊主かな と思っていた
そんなとき突然 「髪伸ばしてみたら」の言葉を思い出した
それが100%の理由って訳じゃないけど
伸ばしてみようかなと思えてきた
しかし何年も店で髪を切っていない
どうしたらいいのかわからないし なんかはずかしい
自分で切ることにした
もし失敗したら店に行くか もしくは坊主 猶予はある
薬指を引っかけれるハサミ それから愛用のバリカンを準備
細かいことはなし だいたいこんなもんだろ って感じでセルフカットを開始
薄暗い風呂場じゃ細かいとことか見えないけど 勘でカット
頭頂部はあまりいじらず 横と後ろにバリカンをあてていく
だいたいとは言っても 坊主のときよりソフトに少し浮かせ気味で刃をあてる
初めてやる坊主以外のセルフカット
まあまあいいじゃん
今日 約10年間の坊主生活に一旦お別れをした
坊主じゃない僕 あの娘に少しだけ見せたい